納骨オブジェ 「赤地蔵」
手元供養の象徴的存在。
※写真は「地蔵」です。
博國屋、そして手元供養の代名詞と言えるお地蔵さま。そもそもお地蔵さまとは、地蔵菩薩の略称で、 釈迦入滅後、弥勒(みろく)が出現するまでの間、現世にとどまって衆生を救う役割を与えられたとされております。その役割から、道祖神としても寺院の敷地内のそこかしこにと様々なお地蔵さまが存在しており、私たちにとって最も身近な仏像ではないかと思います。だからこそ、手元供養に最も相応しい存在であり、手元供養を象徴する存在として生まれたのがこのお地蔵様です。両手で包み込める程よい大きさ。優しいお顔に癒されながら毎日故人を偲べます。和の雰囲気に土の温もり伝わる手触り、そしてずっしりとした焼き物の重み。伝統工芸の技が磨き上げた本物志向の逸品。両手で抱くとちょうど良い納まりで、どこか懐かしい土の温もり、優しいお顔は、ついこちらも微笑んでしまいそうで、大切な人の存在を伝えてくれます。お地蔵さまの中には遺骨を収められるため、小さなお墓として優しい佇まいを保ってくれます。
伝統の心、技、美 清水焼のお地蔵さま。
※写真は「地蔵」です。
手元供養最初の品物として、私たちが共同での開発パートナーとして選ばせていただいたのが、京都出身の作家 清水泰博氏。黒川雅之建築設計事務所を経てSESTA DESIGNを設立。2010年より東京藝術大学の教授を務められております。一級建築士でもあり、兄は「八代目・清水六兵衛」、父は国際的な抽象彫刻家・故清水九兵衛氏であります。清水氏により、我々のお地蔵さまは、インダストリアルデザインの現代的な美と、すぐれた伝統の中で培われた美意識をあわせもつデザインに仕上げられました。製造は、清水坂に近い今熊野で250年続く清水焼の窯元「瑞光窯」の職人さんの手によって一品一品丁寧に作られております。現代で機械化が進むなか、手作り手描きによる多品種少量生産を特色とした窯です。手作りの妙は、すべて同じものがないということ。もちろん、見た目での差異はほとんどわからないようにお作りしておりますが、手作りならではの余白がもたらす存在感や佇まいに、飽きが来ず、いつまでも眺めていられることでしょう。そもそも「伝統工芸」とは、常に新しいニーズに伝統的な技術で応え続けてきた職人達がたどり着いた表現のことだと私たちは考えております。このお地蔵さまの中に、そうした想いを感じ取っていただければこれほど嬉しいことはありません。
"赤"に込められた想い。
赤という色は、日本にとって特別な色の一つです。日本の伝統色の中には実に様々な”赤”があり驚かされます。なんと赤系だけでも100種類を超える色があるのです。たとえば、朱色。もとは鉱石の辰砂から取れる天然の顔料の色として知られています。オレンジに近いような色であり、日本では朱肉に用いられる色でもあり、印の色としても知られます。他にも、桜色なんていうのも赤系ですし、紅という表現も有名です。もので言えば、ベンガラが用いられたのが縄文時代と言いますから途方もなく長きに渡り、日本の歴史の中に溶け込んできたカラーなのです。私たちのお地蔵さまにも、この日本の精神とでもいうべきカラーを持ち込みたいと考え生まれたのが赤地蔵です。血の通った温もりが感じられる温かみのある色合いに仕上がっております。
付属する真ちゅう製ミニ骨壷と納骨について
お地蔵さんの底に、真ちゅう製の骨壺がセットできるように穴が空いております。こちらに、骨壷を押し込むだけのシンプルでわかりやすい特殊構造。骨壺にお骨を納めたあとお地蔵さんに内蔵します。これは特許庁実用新案認定のアイデア。取り出しはゆっくりと引き出すだけ。しっかりとした密着感があるため安心感があります。これは、精密に仕上がっている証拠でもあります。ミニ骨壺には遺骨が約30cc、お米にしておよそ20g程納骨できます。骨壷の色味は宣徳色という真ちゅう製の下地を活かした濃茶色、職人の匠の技による漆塗りです。蝋引きしてあるので触れば触るほど光沢が増し味わい深くなります。また職人の手作業のため、一点一点風合いが異なるのが特徴です。付属の納骨袋にお骨を入れ、骨壺に入れたのちネジ式のフタを締めるだけの簡単に取扱できます。 納骨袋は正絹性で、お骨を入れ、口を紐で縛り、骨壷の中に入れていただきます。
色展開
納骨容量とサイズスペック
最大幅 |
50mm |
高さ |
67mm |
納骨量 |
30cc(お米で約20g)【目安】 |
付属品 |
地蔵本体 ミニ骨壷(真ちゅう製、漆塗り-宣徳色-、内寸3×深さ4cm) 敷きマット (麻製、柿渋染め) 納骨袋(正絹製) |
作家・作り手
清水泰博
東京藝術大学 美術学部 デザイン科教授
京都出身の作家。兄に「八代目・清水六兵衛」、父に国際的な抽象彫刻家・故清水九兵衛氏をもつ血筋。博國屋の「地蔵」、「追憶」「礎」は氏のインダストリアルデザインの現代的な美と、すぐれた伝統の中で培われた美意識をあわせもつデザインに仕上げられました。
瑞光窯
1771年 京都・五条坂に開窯
清水坂に近い今熊野で250年続く清水焼の窯元「瑞光窯」の職人さんの手によって一品一品丁寧に製作されています。 現代では他産地で機械化が進むなか、手作り手描きによる多品種少量生産を特色とした高級品を生産しています。